ロゴマークの作り方【ロゴの種類と形】
2021.07.06
こんにちは、パンフレット王国の河合です!
ロゴは企業にとって、名刺やショップカードなどの宣伝ツールとして、またブランディングのためにとても重要な存在です。
「おしゃれな・かわいい・かっこいいロゴを」なんて色々なイメージを持ちながら、ロゴを作りたいと考えるものですが...
ロゴデザインのプロでなければ、どうしたらイメージ通りのロゴに仕上げることができるのか...
そもそもどうやってロゴを作ればいいのかわからない!なんてこともありますね。
そこで今回は、ロゴマーク作成のコツをご紹介いたします!
1.ロゴマークとは?
ロゴデザインの作り方に入る前に、「ロゴマークって何?」って方もいると思うので、まずはそちらから紹介させていただきますね。
「もう知ってる。わかってる。」という方は[項目2]から読んでもらえれば大丈夫です!
種類
ロゴマークと一括りで言っても、実はロゴマークには種類があります。
◎ロゴタイプ
ロゴタイプは、社名やブランド名をデザイン(装飾)された文字のみで表現されているものです。
基本的に文字のみで構成されているので、シンプルで読みやすいのが特徴です。
そのため多くの人に覚えてもらうことができるので、ブランド名を覚えてもらいたい時にお勧めです。
【ロゴタイプのみの企業例】
・Google
・Canon(キヤノン)
・SONY
一見簡単そうなロゴタイプですが、実は難易度はとても高いです。
文字のみで構成といっても、PCにある書体で適当に打ち出すのではなく、オリジナルの書体を作るイメージを持ちましょう。
しかし、自分がデザイナーでクライアントからロゴデザインの依頼をいただいたときに、ロゴタイプだけを提案しても採用されにくいです。
理由はとてもシンプルで、文字だけだからです。
「デザインしてない」と言われたり、文字をデザインするという発想がないクライアントさんからは、「ここのフォントを変えてください。」と言われたりすることもあります。
◎シンボルマーク
シンボルマークは、会社や団体・組織・家系・個人などを象徴する意匠・マークのことです。
日本人にはおなじみの家紋もシンボルマークに該当します。
【シンボルマークの企業例】
・Apple:林檎
・マクドナルド:黄色のM (あれ正確にはMではなくてアーチなんですね、ずっとMだと思ってました)
・ナイキ(NIKE) ナイキのロゴってあのシュッとした1画のデザインで必ず判断できるからすごいですよね...
上記の企業のロゴを調べてみてください。調べなくても簡単に頭に浮かぶと思いますが...
これらのシンボルマークは社名がなくても、どこの企業かすぐにわかりますね。
このように、抽象的なイメージで表現しているものが多く、図形を使うことでより覚えやすく、親しみやすくなります。
◎ロゴマーク
ロゴマークはロゴタイプとシンボルマークを合わせたものです。
皆さんがよく口にする「ロゴ」というのはこれのことでしょう。
図形と文字を組み合わせることで、表現のバリエーションも広がり、色々な媒体に使用できます。
【組み合わせたロゴの企業例】
・ソフトバンク:2本のシルバーラインと、明朝体のSoftbankの文字
・ローソン:青と白のシンボルマークと、青文字のLAWSON
・トヨタ:シルバーのエンブレムと、赤文字のTOYOTA
媒体の種類や、全体のバランスによって、シンボル部分だけや、タイプ部分だけなどの使い分けをすることもできます。
使い勝手もいいので、多くの企業はこのパータンでロゴを使用していることがほとんどです。
中小企業では、シンボルはオリジナル、ロゴタイプは既存書体を使用してロゴマークができているのがよく見られるパターンです。
ロゴタイプまでオリジナルでできているものはなかなか見かけません。
それなりに印象的な書体が使われていても、それが既存書体なのかは、見ればわかる人にはわかります。
既存の書体を使うことは悪いことではなく、見やすい書体にうまくアレンジしてあげるといいと思います。
基本の形
ロゴには大きくわけて4つの形があります。
それぞれのメリット・デメリットと共に紹介させていただきますね。
◎横長のデザイン
ロゴタイプのみは横長になることが多いですね。
例:富士通・ゆうちょ銀行・ジョイサウンド
【メリット】
ロゴタイプが見えやすく、高さも小さいのでWebサイトのヘッダーに掲載しやすい。
【デメリット】
横に長すぎると、掲載場所の横幅に制限がある際は、文字が見えにくくなる。
◎縦長のデザイン
和食のお店は縦長のロゴが多いです。
[料亭 ロゴ]で画像検索してみると、結構出てきますよ。
【メリット】
ラベルや印刷物を作るときに余白を取りやすい。
洗練された印象を与えることもできる。
【デメリット】
高さがあるので、Webサイトのヘッダーに掲載するのが難しい。
デザインにもよるが、印刷した文字が小さくなってしまい見えにくくなることもある。
◎正方形・丸形
シンボルマークが四角や丸で囲われているものです。
正方形や正円だけでなく、長方形や楕円形の時もあります。
例:スターバックス・ペプシ・ユニクロ・IKEA
【メリット】
ショップカードやロゴステッカーなどの印刷物にはレイアウトしやすい。
【デメリット】
Webサイトのヘッダーへの掲載が難しい。
掲載スペースによっては文字が見えにくくなる場合もある。
◎ハイブリッド型
様々な掲載場所に対応できるように、シンボルマークとロゴタイプの組み合わせは、縦組み・横組みの両方のパターンを用意しておくといいでしょう。
ほとんどの企業は両パターン用意してるので、[(企業名) ロゴ]で検索してみるといいかもしれません。
2.ロゴマークの作り方
お待たせしました!それでは、本題の「ロゴマークの作り方」についてご紹介させていただきます。
まずロゴマークを作成する時は、初めからパソコンで作業をしてはいけません。
パソコンの前で唸りながら作業をするよりも、順序を追って作業を進める方が、納得のいくものも作ることができます。あと時間短縮にもなります。
まずはじめは、マウスではなくペンを握りましょう。
①ターゲット・テイストを決める
まずはロゴマークの方向性を決めましょう。
誰に向けたものなのか?というターゲットを明確にして、デザインの方向性を定めておきます。
方向性がはっきりとしていないと、作業効率が悪くなり、最終的な決定をする時に判断がブレる恐れがあります。
次に「どんな感じにするのか?」というテイストを決めていきます。
ターゲットのイメージに合う単語や連想されるキーワードから決めるのがお勧めです。
②ラフスケッチ
ターゲットやテイストを決めたら、シンボルマークのラフスケッチを描きましょう。
そのために紙とペンを用意してください。
まだマウスは握りません。握るのはペンです。パソコンは準備しなくて大丈夫です。
(個人的にはペンよりも鉛筆の方がラフは描きやすいと思います。自分に合った手法でいいですが、とにかく手描きです)
ラフなので丁寧に描き込まなくてOKです。どんどん描いていきましょう。
テクニックの一つとして、頭文字を組み合わせるとシンボル化しやすいです。
③デザイン作成
ラフを描いてシンボルマークの案が見えてきたら、いよいよパソコンで作業です。
ペンを置き、ここでやっとマウスを握りましょう。
(完成形を手描きで仕上げる方は、そのまま手描きで清書してください)
パソコンでシンボルマークを作るときは、手描きのラフをトレースすると効率よく作業を進めることができます。
マークの形ができたら、次は色を付けていきましょう。
たくさんの色を使って賑やかしたいところですが、ロゴの色は基本1色で作るようにしましょう。
多くても2色までです。
またグラデーションで色付けすることはあまりお勧めしません。
Web上のみで使うなら構いませんが、印刷などをした時はきれいに再現できない可能性があるからです。
(印刷例:名刺・パンフレット・看板・ワッペンへの刺繍など)
④ロゴタイプの決定
シンボルマークが完成したら、ロゴタイプを決めていきましょう。
書体をパターン出しして並べてみて、イメージにあった書体を選びます。
またロゴタイプはオリジナルの書体でも問題ありません。
イメージにあった書体が見つからないときは、オリジナルで作っちゃいましょう!
といっても初心者の方はいきなりハードルが高いと思うので、その場合は既存書体をアレンジする方法でいきましょう。
まとめ
今回はロゴマークの基本的な構成についてと、作成時の手順についてご紹介させていただきました!
少しおさらいしましょう。
ロゴにはロゴタイプとシンボルマークの2種類があり、その2つを組み合わせたものが一般的にロゴマークと呼ばれています。
ロゴタイプだけでもロゴとしては成り立ちますが、シンボルマークがあると、「それらしくなる」っていうのが大きなポイントですね。
またそのロゴマークは既存の書体をアレンジするだけでもかなり手軽にできます。
いきなりシンボルマーク作りは難しいかも...という方は既存の書体にワンポイントのアレンジを加えてロゴマークを作ってみましょう!
最後にもう一度言いますが、ロゴを作るときは、最初はマウスではなくペンを握るようにしましょう。
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