チラシデザインの基本と制作時の注意点は?
2023.03.16
アプリケーションやソフトを用いて、プロでなくても自身で簡単にデザインができる時代になりました。
テンプレートを利用して文字や写真を入れ換えると、オリジナルのチラシを作れます。
しかし、テンプレートでは他人や他社とデザインがかぶることも多いです。
自身で本格的なデザインのチラシを制作したい場合はどうしたらよいのでしょうか。
本記事では、チラシデザイン制作をお考えの方やご自身で制作されている方向けに、チラシデザインの基本から効果をアップさせるチラシ制作のコツ、チラシ制作時の注意点をご紹介します。
-目次-
1.よいチラシデザインとは?
2.チラシデザインの基本は?
>2-1:フォントを統一しよう!
>2-2:デザインの配置を整理し、揃える
>2-3:情報を整理し、グループにまとめる
>2-4:タイトル、見出し、内容と階層をわける
3.わかりやすく伝わりやすいチラシデザインのポイント
>3-1:余白は多めにとる
>3-2:重要な情報はサイズや色を変えて強調する
>3-3:色を使いすぎない
>3-4:読み手が目を通す順番を考慮し、情報を配置
4.効果をアップさせるチラシ制作のコツ6選!
>4-1:ターゲットと目的を考える
>4-2:記載する情報を選定し、優先順位の決定
>4-3:読み手の興味を引くキャッチコピーの作成
>4-4:デザインや配色にインパクトがある
>4-5:写真やイラストを効果的に使用し、読み手がイメージしやすいように
>4-6:キャンペーンなどの重要な情報が一目でわかる
5.チラシデザインの注意すべきこと
>5-1:レイアウト編
>5-2:フォント編
>5-3:配色編
6.チラシの掲載情報で気をつけたいポイント5つ!
>6-1:情報やデザインを統一させる
>6-2:キャッチコピーは目立つように
>6-3:写真を効果的に利用する
>6-4:クーポンを付けるなら読み手にわかりやすく
>6-5:読み手の動線を確保
7.チラシ制作で最も注意したいのは著作権!
>7-1:著作権とは
>7-2:チラシ制作で気をつけたい著作権
1.よいチラシデザインとは?
「よいチラシ」とは、どのようなチラシをいうのでしょうか。
「おしゃれなチラシ」と答える方もいらっしゃると思います。
確かにおしゃれでないチラシは、読もうと思わないでしょう。
おしゃれなチラシでも店名が筆記体で書いているチラシはどうでしょうか。
筆記体は読みやすい文字ではなく、読めない方も多いため、英語が得意な人にしか店名が伝わらない可能性があります。
「おしゃれ」もチラシを手に取って見てもらうために必要な要素ですが、チラシでおしゃれよりもっと重要なのは、「わかりやすく、だれにでも伝わる」ことです。
筆記体などのように一部の人にしかわからないものはよくありません。
文字やデザインが見やすく、だれでも理解できるようなものが「よいチラシ」だといえるのではないでしょうか。
2.チラシデザインの基本は?
チラシを初めて作成するときは、以下のような基本的なポイントを押さえましょう。
この4つに気をつけるだけで、素人が作成したデザインでも本格的に見えるようになります。
◎フォントを統一する
◎デザインの配置を整理し、揃える
◎情報を整理し、グループにまとめる
◎タイトル、見出し、内容と階層をわける
2-1:フォントを統一しよう!
「ゴシック体」や「明朝体」、「ポップ体」など、複数の種類のフォントを1枚のチラシに使用したらどうでしょうか。
強調するために見出しだけフォントを変える程度なら問題ありませんが、いくつもフォントを使用すると、まとまりがないチラシデザインになります。
フォントを3種類以上使うことはやめましょう。
2種類程度にすると、統一感がでて、見た目のバランスがよいチラシに仕上がります。
またフォントの種類で読み手に与えるイメージは大きく異なります。
ゴシック体やポップ体は読み手にカジュアルな印象を与えますが、明朝体は真面目なイメージを感じます。
ご自身が読み手にどのような印象を与えたいのかを考えて、使用するフォントを選んでみてください。
2-2:デザインの配置を整理し、揃える
写真やイラスト、文章の配置を揃えてあげると、バランスがよくまとまりのあるデザインになります。
例えば写真を二つ並べるとして、それぞれの高さが違うとどうでしょうか。
バラバラで見た目がよくありません。チラシデザインで写真や素材を並べるときは、高さを揃えてあげましょう。
また文章が1行目は右寄せ、2行目は左寄せだったらどうでしょうか。
読みやすいと感じる方はいないと思います。
文字のスタート位置も揃えたほうが読みやすく、わかりやすいデザインになります。
横書きで情報を書く場合は、左寄せに統一しましょう。
物が散乱していて汚い部屋とそうじされていてきれいな部屋とどちらのほうがよい印象を受けますか。
もちろんきれいな部屋と答える方が大半でしょう。
散らかっている部屋よりもきれいに整理されている部屋のほうが、どこに何があるかわかりやすく印象がよいです。
チラシのデザインも部屋と同様できれいに整理されているほうが、どこに何があるかがわかりやすいデザインに仕上がります。
情報のまとまりや写真の高さの横幅、端のスタート、終わりなどは全体で揃えるようにしましょう。
2-3:得情報を整理し、グループにまとめる
情報やデザインをただ、チラシに載せるのではなく、情報を整理してグループに分けて記載しましょう。
小説や論文などの長い文章は段落に分かれていて、ある程度のまとまりになっています。
チラシも同様で、ある程度情報をグループ化し、同じグループのものは一緒に記載するとわかりやすいです。
また整理した情報はブロックでまとめて、記載すると読みやすいチラシになります。
部屋にものを置く際も本を並べて置くなど、ある程度ジャンル毎にわけて、並べて片付ける方が多いのではないでしょうか。
チラシも同じです。ある程度情報をまとめて、並べて配置するほうがわかりやすくきれいです。
2-4:タイトル、見出し、内容と階層をわける
チラシに記載する情報を一纏まりで扱うのではなく、タイトル、見出し、内容というように分けて、さらにタイトルは文字を大きくするなど、一目見てわかるように階層を変えるとわかりやすいチラシが仕上がります。
階層がわかれていない場合、すべて同じ見た目となるため、読んでいてわかりづらい可能性があります。
新聞や雑誌なども見出しが強調されていて、読みやすくなっています。
チラシも同じで階層を分けることによって強弱がつき、読みやすくなります。
3.わかりやすく伝わりやすいチラシデザインのポイント
上記でわかりやすく、だれにでも伝わるチラシがよいチラシで、重要だとお伝えしました。
ここからは、さらにわかりやすく伝わりやすいチラシ制作のポイントをご紹介します。
◎余白は多めにとる
◎重要な情報はサイズや色を変えて強調する
◎色を使いすぎない
◎読み手が目を通す順番を考慮し、情報を配置する
3-1:余白は多めにとる
チラシにはついつい情報をたくさん入れがちですが、適度な余白を作るとよいといわれています。
あれもこれもと情報を選定せずに記載したら、文字や写真、イラストで埋め尽くされたチラシに仕上がります。
これでは大変読みにくいです。
あれもこれも載せるのではなく、情報をある程度選定して余白を作るようにしましょう。
行間や文字と画像の間など、スペースをあけてください。
文字でチラシを隙間なく埋めるよりも、余白があるほうが読みやすいです。
また階層や情報をわけるために余白を使用するのもおすすめです。
情報はまとめて、わけて記載するとわかりやすいとお伝えしました。
枠で囲って情報をわけるのもよいですが、その分、余白が少なくなります。
スペースをあけることによって情報をわけると、情報のまとまりができて余白も確保できるため、おすすめです。
3-2:重要な情報はサイズや色を変えて強調する
チラシの文字が全部同じ色、同じサイズならどうでしょうか。
どこも強調されていないため、読みにくいです。
重要な情報や見出しは、文字のサイズや色を変えて強調しましょう。
サイズや色を変えることで読みやすくなり、重要な箇所も一目で見てわかるようになります。
文字だけのチラシもたまにありますが、サイズや色を変えることでメリハリがつくため、デザインとして成立します。
それだけ、文字のサイズや色を変えることは重要なのです。
全部の文字のサイズと色が違うとどうでしょうか。
かえって読みにくくなります。何でもやりすぎはよくありません。
強調するのは重要なところだけにしてください。
3-3:色を使いすぎない
20色ほど色を使用しているチラシはどうでしょうか。
プロのデザイナーならたくさん色を使用しても、上手くまとめられるかもしれませんが、配色や配置などについて勉強していない素人が使用すると、まとまりがなくカラフルで見にくいチラシに仕上がります。
色を使い過ぎないのもデザインのポイントの1つです。
2~3色にまとめると統一感のあるチラシにすることができます。
デザインに知識がない方は、特に色の使い過ぎに気をつけてみてください。
すっきりとしたおしゃれなチラシに仕上がります。
◎色の印象を活かす
色には印象があります。
例えば、オレンジだと元気な印象を与え、黒に黄色が使われていると「警告や危険」を感じさせます。
色には印象があるため、色選びは慎重に行う必要があります。
読み手にどんな印象を与えたいのかを考えて、選んでみてください。
また印象に通ずるものがありますが、赤は「重要」といった固定概念もあります。
色の印象や固定概念を上手く利用したら、読み手の気を引きつけられるチラシにできるでしょう。
◎色で情報を分ける
情報は分けて、まとめるとよいとお伝えしました。
分け方の1つとして、色を使うのもおすすめです。
まとめた情報毎に配色を変えたら、グループの境目などがわかりやすくなります。別のグループだが、仲間であるときは同系色を使用してグループ分けをするとわかりやすいです。
◎さらに凝ったチラシにしたい方は配色の割合にこだわろう
さらに凝ったチラシデザインを制作したいのなら、配色の割合に気をつけてみてください。
「ベースカラー70%、メインカラー25%、アクセントカラー5%」の割合で配色すると、配色のまとまりがよい、本格的なチラシデザインに仕上がります。
◎配色選びでやってはいけないこと
配色でやらないほうがよいといわれていることが4つあります。
◆原色ばかり使用する
◆蛍光色の多用
◆緑と赤のような補色を組み合わせる
◆背景や写真と似ている色
原色や蛍光色、補色を使うと目を刺激するチラシになります。
アクセントカラーに少し原色や蛍光色を使うだけなら問題ありませんが、使い過ぎはよくありません。
はっきりとした鮮やかな色が原色ですが、鮮やかな色同士を組み合わせると、それぞれの色がけんかしてしまいます。
補色は緑と赤のような色相環の向かいにある同士のことをいいます。
補色同士を組み合わせると見にくいチラシに仕上がります。
補色も原色のようなはっきりした色同士を組み合わせると、色同士がけんかして見にくくなります。
トーンを下げるなどすれば、補色同士を組み合わせても、目がチカチカすることはありません。
補色同士を使用したい場合は、トーンを下げるなどの工夫が必要です。
背景や写真と似たような色を使用するのもよくありません。例えば、白の背景にベージュやクリーム色で文字を書いたらどうでしょうか。非常に見にくく、文字が読めない可能性があります。背景と似た色を文字に使用することはやめましょう。文字は背景に映える色にすると読みやすくなります。
写真の周り背景の色と写真の色が似ているのもよくありません。
例えば木がたくさんある森の中の写真を使用するとします。
写真の背景色が木の色と同じ緑だとどうでしょうか。
せっかく使用する写真ですから、目立たせたいですよね。
周りと写真の色が似ていると、写真が目立たなくなります。
商品や店舗イメージを助ける写真ですから、目立たせて、読み手の興味を引くようなチラシにしましょう。
写真のカラーを使うのもチラシデザインに統一感がでるため、おすすめですが、写真周りの背景には色を置かないようにしましょう。
3-4:読み手が目を通す順番を考慮し、情報を配置
横書きのチラシなら左上から右上、左下から右下のようにアルファベットの「Z」のように人はチラシを読みます。
情報は読み手が目を通す順番を考えて、配置するとよいでしょう。
始めに見る左上に、重要な情報を配置するとよいといわれています。
情報を最初にたくさん書かずに、下へ行くにつれて情報を増やすと、読み手の興味を引きつけられるとされています。
また大きな写真やイラストは、読み手が最初に見ることが多いです。
大きな写真を載せるときは、載せる写真のクオリティーにこだわりましょう。
できればフリー素材などは避けて、自身で撮影した写真や作成したイラストを載せるがおすすめです。
1番大きい絵がフリー素材だと、「どこかで見たことある」、「フリー素材だ」と思われやすくなるため、避けたほうが無難です。
4.チラシデザインの基本は?
チラシを制作するのなら、最大限効果を発揮するチラシを制作したいですよね。
ここからはチラシの効果をアップさせる制作のコツをご紹介します。
◎ターゲットと目的を考える
◎記載する情報を選定し、優先度の決定
◎読み手の興味を引くキャッチコピーの作成
◎デザインや配色にインパクトがある
◎写真やイラストを効果的に使用し、読み手がイメージしやすいように
◎キャンペーンなどの重要な情報が一目でわかる
4-1:ターゲットと目的を考える
効果的なチラシを作成するのに最も重要なポイントは「ターゲットと目的をはっきりさせる」ことです。
「だれに何を伝えたくて、チラシを見た後、何をしてほしいのか」を考えましょう。
ターゲットと目的を考えることで、ターゲットの興味を引き、読み手がチラシを読んだ後に行動する可能性が高くなります。
ターゲットや目的がぼやけていると、読み手の興味を引くことが難しく、最後まで情報を読んでくれない可能性があります。
チラシは読まれなければ効果を発揮しないため、読まれるように工夫することが重要です。
4-2:記載する情報を選定し、優先順位の決定
チラシに記載できる情報には限りがあり、1面で情報を的確に伝える必要があるため、情報の選定が必要です。
先程、チラシのデザインでは余白を作るのが大切だとお伝えしました。
1面すべてに情報を書けるわけではないため、ある程度、選ぶ必要があります。
情報を選定したら、優先順位を考えて順位が高いものを左上に配置したり、文字のサイズや色を変えたりするとよいでしょう。
書きたい情報が多いときは、裏面を利用するのもおすすめです。
スーパーのセールのチラシなどは片面だけのチラシが多いですが、イベントや舞台の案内チラシなどでは両面刷りのものも多いです。
イベントは日時、会場、出演アーティスト、イベントスケジュール、協賛など書かなければならない情報が多いです。
表にすべて書くのもよいですが、余白がないチラシに仕上がるので、情報が多いときは裏面に詳細を書くとよいでしょう。
表でイベントのタイトルなどを記載し、引きつけるチラシデザインにして興味が湧いた人は裏面の詳細を読むという動線確保します。
情報が多くても興味がある人は読んでくれます。
表面に情報がたくさんあると、興味を持つ前に読むのをやめてしまう可能性があるため、情報の書きすぎには注意しましょう。
4-3:読み手の興味を引くキャッチコピーの作成
チラシは読まれないと効果を発揮しませんが、読み手の興味が湧かず読まれないことも多いです。
読み手の興味を引くようなキャッチコピーを考えましょう。
一目でなんのチラシかがわかるようなキャッチコピーを作成するのがおすすめです。
短く必要な情報をキャッチコピーに入れると、一目見て何のチラシなのかがわかりやすいです。
4-4:デザインや配色にインパクトがある
チラシを読んでもらえるかは、手に取ったときの第一印象にかかっています。
おしゃれなチラシやデザインにインパクトがあったら、「なんのチラシだろう」と興味を持って読んでもらえる可能性が高くなります。
キャッチコピーの文字のサイズや色を変えて目立たて、デザインにメリハリをつけるとよいでしょう。
また配色は同系色でまとめると落ち着いた印象になりますが、目立ちません。
アクセントに目立つ色や派手な色を入れてもよいでしょう。
配色はアクセントカラーで目立たせて、インパクトがあるデザインにします。
4-5:写真やイラストを効果的に使用し、読み手がイメージしやすいように
写真やイラストを使用することによって、読み手はイメージしやすくなります。
写真やイラストを多用するのはよくありませんが、適度に使用すると、読み手のイメージを促せます。
店の新商品などを画像で掲載したら、わかりやすく情報を伝えられるでしょう。
食べ物やものよりも人が載っているチラシのほうが目にとどまりやすいといわれています。
食べ物でも人が食べている写真などを使用すると、見てもらえる可能性が高まるでしょう。
4-6:キャンペーンなどの重要な情報が一目でわかる
キャンペーンやセールなど情報は一目でわかるようにしてください。
読み手にメリットがあると思わせるためです。
自身にメリットがあると思ったら、最後までチラシを読んでくれる可能性があるからです。
反対にメリットがないとわかったら、読むのをやめてしまいます。
たとえ自身にとってのメリットがチラシに記載されていたとしても、情報がたくさん書いていたり、他の情報と同じ文字サイズや色だったりだと目立たなければ、メリットだと認識できない可能性もあります。
相手にメリットがある重要な情報は、目立たせて読み手の興味を引きましょう。
一目で見てわかりやすいように図やグラフ、表などを用いるのも読み手の記憶に残りやすくなるため、おすすめです。
5.チラシデザインの基本は?
チラシデザイン制作を行う際に注意すべきことはどのようなことでしょうか。
「レイアウト」、「フォント」、「色の使い方」に分けてご紹介します。
5-1:レイアウト編
レイアウトで最も注意すべきことは、「情報を詰め込みすぎること」です。
情報を詰め込みすぎると、何を伝えたいのかがわかりにくいチラシになります。
重要な情報がわからなければ、読み手もそれ以上チラシを見るのをやめてしまうでしょう。
情報の選定を行い、余白を作るのが大切です。
情報が適切な量で、何が重要なのかがわかりやすかったら、読み手の気を引きつけられるチラシに仕上がります。
5-2:フォント編
フォントで注意したい点は、フォントが持つイメージを理解し、制作したいチラシに見合うフォント選びができるかです。
例えば子ども向け商品なら、真面目なイメージを与える明朝体よりもカジュアルやポップなフォントを選ぶほうがよいでしょう。
商品イメージや与えたい印象を考慮して、フォントを選びます。
また読み手が見やすい、親しみを感じやすいフォントを選ぶのも重要です。
ゴシック体は老若男女あらゆる年代、性別の方に見やすいフォントだといわれています。
年代や性別を問わず、店周辺に住んでいる方がターゲットなら、ゴシック体のようにいろんな方に見やすいフォントを選んでみてください。
5-3:配色編
チラシの配色で最も注意したいのは「色を使い過ぎること」です。
色を使い過ぎると大変見にくいチラシに仕上がります。
できるだけ使用する色を抑えると、統一感が出て、配色のバランスが取れたチラシになります。
赤やオレンジなどの暖色を使うと暖かい印象を読み手に与え、青などの寒色を使うと落ち着いた印象を与えます。
また同じ色でも明るいトーンの色を使用するか、トーンを下げて使うかで色が与えるイメージが変わってくるため、色の与える印象を考えて配色を選ぶとよいでしょう。
6.チラシの掲載情報で気をつけたいポイント5つ!
チラシに載せる情報で気をつけたいポイントは下記のとおりです。
◎情報やデザインを統一させる
◎キャッツコピーは目立つようにする
◎写真を効果的に利用する
◎クーポンを付けるなら読み手にわかりやすく
◎読み手の動線を確保する
6-1:情報やデザインを統一させる
チラシにあれもこれもと情報や画像、イラストなどを載せると、まとまりがなくなり内容も一貫性がなくなることがあります。
掲載する情報やデザインは統一し、一貫性を持たせましょう。
情報は選定し、詰め込みすぎないようにします。
「フォントやイラストのテイストを統一」、「テキストは左スタート」など、チラシ全体で合わせてまとまりがあるようにします。
キャッチコピーは目立つようにしましょう。
キャッチコピーは読み手の興味を引くもののため、文字のサイズや色を変えて、他の情報やデザインよりも目立たせます。
さらにキャッチコピーの内容が簡潔でわかりやすいと、読み手に伝わりやすくなります。
6-3:写真を効果的に利用する
文字だけのチラシもよいですが、写真やイラストがあるほうが、読み手がイメージしやすく、興味を強くできます。
チラシのイメージや内容にあった写真やイラストを使いましょう。
イメージに合わない写真を使ったら、商品のイメージではなく、関係ない写真のイメージしか印象に残らない可能性があります。
商品や店舗のイメージを強くするような写真やイラストを選びましょう。
6-4:クーポンを付けるなら読み手にわかりやすく
チラシにクーポンをつける際は、クーポンがわかりやすいように工夫するのが大切です。
クーポンはチラシの端などにつけことが一般的です。
しかし端だと目立たないため、ついているのに気づかない可能性があります。
クーポンは目立つ色にするなど、一目で見てわかるようにするとよいでしょう。
クーポンのないチラシより、クーポンのあるチラシのほうが人を引きつけますが、商品や店舗、自社とは関係のないクーポンをつけることはやめましょう。
6-5:読み手の動線を確保
チラシにQRコードを記載するなど、チラシを読んだ後の読み手の動線を確保しておくとよいでしょう。
現在は技術が発展し、QRコードをアプリで読み込むだけで、商品やお店のホームページに簡単にアクセスできます。
チラシには「QRコード」や「検索キーワード」、「サイトURL」、「電話番号」などを記載し、すぐに読み手が検索、問い合わせできる状態にしましょう。
なるべく簡単に読み手が行動できる動線を確保しておくのがよいですが、1つだけではなく複数の手段を書いておくのをおすすめします。
読み手が自身でアクセスしやすい方法を選べるからです。
さらに電話番号などの重要な情報を掲載するときは、読み手にわかりやすいように文字のサイズや色を変えて目立たせるとよいでしょう。
7.チラシ制作で最も注意したいのは著作権!
チラシ制作全般で注意したいのは「著作権」です。
著作権を守らなければ、最悪の場合、懲役や罰金刑になることもあります。
ここからは著作権について詳しくご紹介します。
「著作権」は、音楽や文章、写真、絵など全ての創作物の権利は作った作者や写真撮影者にあるという権利で、作者を守るために作られました。
特に登録はないため、創作物ができたその瞬間から作者に権利があります。
創作物の権利は作者にあるため、他人が勝手に使用してはいけないということです。
しかし作者が使用を許可した場合、もしくは作者が他人に権利を譲り渡した場合は他人が創作物を使用できるようになります。
著作権は創作物に対して発生する権利ですが、作者側に発生する権利に「著作者人格権」があります。
著作者人格権は作者の利益や考えを守るために定められている権利です。
著作人格権の中には3つの権利があります。
作品を世に発表するかどうかは作者に決定権がある「公表権」や、創作物を世に発表する際に作者の名前を出すか出さないかを決める権利の「氏名表示権」、創作物を作者の許可なしで変えることは許されないという「同一性保持権」の3つです。
著作権も著作人格権も創作物と作者を守るためにできました。
著作権は作品に対する権利のため、他人に譲渡できますが、著作人格権は創作物を作った作者に対する権利のため、譲渡はできません。
著作権は作者が亡くなってから70年後まで有効です。
著作人格権は作者に対する権利のため、作者が亡くなったら権利も同時になくなります。
◎著作権を破ったら・・・・・・
著作権を破ったらどうなるのでしょうか。
日本では法律でルールが定められています。
作者の許可なく創作物を使った場合、訴えられる可能性があるため、勝手に写真やイラストなどを使用することはやめましょう。
著作権の侵害は、「10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金」、著作者人格権を侵害した場合は「5年以下の懲役または500万円以下の罰金」が科せられます。
法人が著作権を破った場合はさらに厳しく、3億円以下の罰金と定められています。
7-2:チラシ制作で気をつけたい著作権
チラシには写真やイラストなどを使用するのがほとんどです。
他人の作ったものを使用する際は、「著作権」に気をつけましょう。
またキャッチコピーも著作権侵害として考えられる場合があるため、チラシ制作を行うときは、注意してください。
◎キャッチコピーで気をつけたい点
キャッチコピーは著作権侵害のイメージをもたれている方があまりいないと思いますが、キャッチコピーにも著作権が発生します。
キャッチコピーは短い文章で「セール」や「おいしい」など日常的な言葉がよく使われるため、あまり著作権侵害だといわれることはありません。
しかし他社のキャッチコピーを1語1句そのままコピーしてしまうと著作権侵害にあたいします。
必ずご自身で新しいキャッチコピーを考えるようにしてください。
長い文章でのキャッチコピーを作成する場合は、特に他社と似ていないかをチェックするとよいでしょう。
◎写真や画像で気をつけたい点
写真は作ったわけではないため創作物としてのイメージがありませんが、撮影者に著作権が発生します。
他人が撮った写真を許可なく利用したら、著作権侵害となります。インターネットやSNS上から写真を使用するときは、注意が必要です。
使用許可を出している「フリー素材写真サイト」がありますから、使ってもよいものを探しましょう。
著作権が心配な方は、ご自身で撮影したものやカメラマンを雇ってチラシ用に写真を撮影したものを使うと安心です。
ただし人物の写真を使用する際は、肖像権が発生するため、自身で撮った写真でも写っている相手に許可を取る必要があります。
肖像権とは、人のプライパシーを守るためにできた権利で、自身の姿を写真や絵などに許可なく利用されるのを守る権利です。
チラシに自分の顔が無断で載っていたらいやですよね。
友達同士で写真を撮るだけなら、チラシなどに利用されることはないでしょう。
しかし、企業や店で写真を撮ったら、チラシに自身の写真が使われることもあるかもしれません。
肖像権は自身の姿が公に出るのを守る権利です。
人物の写真を撮りたいのなら、あらかじめチラシ掲載の旨を伝えて許可を取りましょう。
◎イラストやロゴで気をつけたい点
イラストやロゴも創作物のため、勝手に使用することはできません。
作者に許可を取るか、フリー素材のイラストを使うか、新たに作成する必要があります。
ただし、イラストやロゴはキャッチコピーと違って他のイラストやロゴに似ていると、複製や模倣していると見なされると、著作権侵害にあたいする可能性があります。
新たに作成する場合もすでにあるものに似通わないように気をつけましょう。
8.チラシを外注で制作したときの著作権は?
チラシを外注で制作する場合も多いと思います。
外注にチラシ制作を依頼したときは、どちらに著作権が発生するのでしょうか。
著作権はチラシデザインを制作した外注先にあります。
お金を払っているため、チラシデザインを使用してもよいと考える方が多いですが、これはあくまでもチラシ制作費用であって、著作権に関する費用ではありません。
著作権についてはまた別で話し合う必要があります。
お金を払っているからといって外注で制作したチラシのデザインやイラストなどを使用すると、著作権侵害になります。
チラシデザインをホームページに載せたいなど、別の場所で使う予定があるのなら、チラシ制作依頼時に外注先と著作権について事前に相談しておくとよいでしょう。
外注先が制作したチラシデザインやイラストをチラシ以外に使いたいという場合もあるでしょう。
どうすればよいのでしょうか。著作権は他人に譲渡できます。
外注先にデザインを使いたいと申し出て、著作権の譲渡契約を結びましょう。
著作権の買い取り契約を結べば、チラシデザインを自由に使用できます。
またデータを買い取れば、自身のホームページやSNSに載せられるようになります。
チラシができあがってから話すのではなく、チラシ制作依頼時に著作権のことを話し合うと、チラシ制作の契約書に著作権の譲渡について記載し契約を結べるため、何度も契約する必要がなくなるのでおすすめです。
9.チラシを制作したい方は「パンフレット制作王国」へ!
チラシ作成の基本的なポイントや注意点をご紹介しました。
簡単に今すぐ取り入れられリポイントもあるため、実践してみてください。
ご自身でチラシ制作を行われる方は、特に著作権に気をつけましょう。
著作権を破るつもりがなくても、似通っていると著作権侵害に見なされることもあるため、他のものと似ていないかまで気を配る必要があります。
自身で簡単にチラシを作成できる時代になったが、もっと本格的なクオリティーチラシが作りたい方は「パンフレット制作王国」にお任せください。
長年の実績から新聞の折り込みチラシの集客力や訴求力を高めるチラシ制作を得意としております。
写真やイラストなどの素材が揃っている場合、B4サイズ両面1色のチラシを20,000部98,000円~ご提供いたしております。
素材がない場合も、オプションで写真撮影や原稿作成を承っております。
チラシを制作してみたが、あまり成果がなかった方はぜひ弊社「パンフレット制作王国」をご利用ください。
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お電話、フォームからお気軽にお問い合わせくださいませ。
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