パンフレットにおけるレイアウトの重要性・作り方のコツを紹介!
2025.03.13

「パンフレット」は、企業や商品の魅力を効果的に伝えるための重要なアイテムです。
しかし、単に情報を詰め込むだけでは読み手の関心を引きつけられません。
そこでポイントとなるのが、「レイアウト」です。
この記事ではパンフレットのレイアウトの重要性と、思わず手に取りたくなるデザインを作るためのコツを分かりやすく解説します。
-目次-
- パンフレットのレイアウトが重要な理由とは?
- パンフレットのレイアウト4大基本原則
- 近接
- 整列
- 反復
- コントラスト
- パンフレットのレイアウトの考え方
- 全体のラインを揃える
- 写真、文字、色合いを揃える
- 左右のバランスを整える
- 少しのアクセントを付ける
- 目立たせたい情報は対比させる
- 見やすいパンフレットを作るコツ
- 色数は増やしすぎない
- 余白を効果的に使う
- フォントは見やすさを重視する
- 情報を入れすぎない
- まとめ
パンフレットのレイアウトが重要な理由とは?
パンフレット作りでレイアウトが重要な理由は、情報を効果的に伝えられるためです。
魅力的なレイアウトは読み手の目を惹いて内容に興味を持たせることはもちろん、内容がわかりやすく記憶へも残りやすい特徴があります。
適切なレイアウトは伝えたいメッセージを整理し、視覚的なストレスを軽減させて読み手の心にスムーズに情報を届けます。
また、レイアウトはブランドの印象や信頼感にも影響を与えます。
わかりやすい配色やフォントを使ったパンフレットは、企業のイメージ向上につながります。
このようにレイアウトは、パンフレットの効果を最大化するために欠かせない要素といえます。
パンフレットのレイアウト4大基本原則
パンフレットのレイアウトは単に美しいだけではなく、読者にとってわかりやすいことも重要です。
以下のレイアウトの4つの基本原則を身につけ、視覚的な要素を戦略的に配置できるようにしましょう。
近接
パンフレットのレイアウトにおける4大原則の一つに、「近接」があります。
近接とは、関連する情報をまとめて配置し視覚的にグループ化することで、内容の理解を助ける手法です。
テーマごとに配置がまとまっていると読み手は情報の関連性を直感的に把握でき、パンフレット全体の理解がスムーズに進みます。
近接では同じトピックに関する見出しや本文や画像の要素を近づけて配置し、レイアウトをグループ化します。
内容の違うグループ同士は間に余白を入れてスペースをとり、パンフレット全体を整理します。
情報が無秩序に散らばっていると読者はどこに注目すべきか迷い、見たい内容を探して理解するまでに時間がかかります。
一方、関連情報が近接していると視線の移動がスムーズにでき、必要な情報に素早くアクセスできるようになります。
整列
パンフレットのレイアウトにおける「整列」は、デザインを統一感のある美しいものに仕上げます。
テキストや画像などの要素を視覚的に揃えることでページ全体をすっきりと見せ、読み手が情報を効率的に理解できるようにします。
たとえば、タイトルや見出しや本文の配置を左揃えや中央揃えに統一すると、視線がスムーズに流れて読みやすさが向上します。
また、写真やイラストを等間隔に配置すると、バランスのとれたレイアウトになります。
このように情報を整列させると、視覚的な秩序が生まれて内容が整理されます。
見やすさやわかりやすさが向上することから、読み手は必要な情報を直感的に探しやすくなるでしょう。
ただし、パンフレット内の要素をあまりにも厳密に整列しすぎると、硬い印象を与える場合もあります。
そのため適度に余白を活用し、柔軟さを持たせることも重要です。
反復
パンフレットのレイアウトにおいて、統一されたデザインの要素やスタイルを繰り返すことを「反復」といいます。
たとえば、フォントの種類や文字の色、アイコンの形、見出しスタイルのデザインなど、複数のページで繰り返し同じものを使用します。
反復させることで読み手は、視覚的なパターンを感じ取り、情報を整理しやすくなります。
さらに、重要なメッセージや強調したい内容に同じデザインを繰り返し用いることで、読み手の注目を引いて特定の情報を覚えてもらえます。
赤や黄色など目立つ色で強調したテキストボックスを何度も使用することで、その情報を目立たせ読者に印象付けることが可能です。
反復を意識するとパンフレットに一貫性と統合感が加わり、全体的なクオリティが高まります。
読みやすいことはもちろん内容が記憶に残りやすくなり、ブランドの認知やメッセージの浸透に効果を発揮します。
コントラスト
パンフレットのレイアウトの基本原則には、「コントラスト」もあります。
コントラストは、重要な情報を強調して読み手の注目を集めるために使われる方法です。
具体的には、文字の大きさや色、フォントのスタイル、背景色などで情報同士に差をつけます。
読み手に伝えたい情報は文字を大きくしたり目立つ色に変えたりして、視覚的に視線を引きつけられるようなデザインにします。
一方、あまり重要でない情報や優先順位の低い情報は、小さく目立たない色で表示して主張しすぎないようにします。
コントラストを活用すると視覚的な階層が作れ、内容の優先順位を明確にできます。
パンフレット全体にメリハリが生まれて単調さが回避でき、重要な情報を一目で認識しやすくなる効果も生まれます。
コントラストをうまく取り入れることでパンフレットのメッセージ性が高まり、より効果的な情報伝達が可能になります。
パンフレットのレイアウトの考え方
パンフレットで使える適切なレイアウトを身につけることは、ターゲットに響くメッセージを届けることにつながります。
ここでは、読み手の興味を引きつけて理解を促すためのレイアウトのアイデアを解説します。
全体のラインを揃える
レイアウトにおいて全体のラインが揃っていると、視覚的な一貫性が保たれて読みやすさが向上します。
具体的には、見出しやテキスト、画像、アイコンなどの要素を、ページ内で統一されたライン上に配置します。
たとえば、左端を基準にすべての要素を揃えると、視線が左から右へスムーズに流れて情報が整然と見えます。
また、見開きのパンフレットなどでページが複数にわたる場合も、左右のページのラインを揃えると見やすくなります。
余白の位置や大きさを統一しながら要素を配置すると、パンフレット全体がすっきりとまとまるでしょう。
ラインが揃っているとレイアウトが整って見えるため、読者は視覚的な負担を感じにくいです。
必要な情報をすぐに見つけられて内容理解も進み、メッセージがより効果的に伝わります。
写真、文字、色合いを揃える
全体のラインを揃えたら、さらに細かい要素である写真や文字や色合いを統一することも必要です。
写真はパンフレット全体の雰囲気とマッチするように、色やトーンの合ったものを選びましょう。
複数枚使う場合は解像度や大きさを調整して、配置の仕方も揃えます。
文字は見出しや本文ごとにサイズを統一すると、視覚的に整理されて読みやすくなります。
使用するフォントも統一し、多くても2〜3種類以内に抑えましょう。
使用する色はブランドカラーに基づくか、目的に合わせたカラーパレットを決めます。ベース、メイン、アクセントの3色を決め、調和の取れた配色を意識します。
過度に多くの色を使用すると散漫な印象を与えるため注意しましょう。
左右のバランスを整える
レイアウトにおいてバランスが取れている状態とは、2つ以上のものや左右の均衡がつり合っていることを指します。
パンフレットのバランスが取れているかは、要素をグレーに変換するとわかりやすいです。
画像やテキストの配色で色が明るいものは薄いグレーに、色が暗いものは濃いグレーに置き換えます。
このとき左右で色の濃淡が偏っていたり、濃いグレーか薄いグレーのどちらかしか使われていなかったりする場合は、バランスが取れていない状態といえます。
左右のバランスを取るには、要素を左右均等に配置したり、要素同士のサイズや間隔を調整したりすることがポイントです。
また、薄いグレーの要素でも面積が大きい場合は、濃いグレーの小さな部分と釣り合いがとれます。
そのため、片側に大きな画像を配置する場合は、反対側に少量の文字情報をレイアウトすると全体の重量感を保てます。
少しのアクセントを付ける
多少のアクセントを加えることは、読み手の目を引いて内容に関心を持たせる効果があります。
たとえば、見出しや強調したいポイントに異なるフォントや色を使ったり、アイコンやイラストを挿入したりすると、読者の視線を誘導できます。
また、単調になりがちなテキスト部分の背景に色やパターンを加えることも、情報が際立って印象に残りやすいです。
さらに写真やグラフィック要素を適切に配置すれば、パンフレット全体に動きやリズムが生まれて視覚的な内容理解が進みます。
ただし、このようなアクセントは全体のバランスを崩さない範囲で加えることが重要です。
アクセントは多すぎると逆効果になり、情報がごちゃごちゃと見えてしまいます。
あくまでもパンフレットのシンプルさと見やすさは損なわないように、アクセントは補助的な役割として適度に取り入れましょう。
目立たせたい情報は対比させる
パンフレット作りにおけるレイアウト技法の一つには、情報の対比もあります。
具体的には、色の対比(コントラスト)、サイズの対比(ジャンプ率)、余白の対比、動きの対比などです。
たとえば、重要なキャッチコピーや特別なキャンペーン情報は、濃い背景色を使用して文字色を明るくすると目立ちます。
フォントを大きくしたり太字にしたりすることでも、情報を周囲より強調することが可能です。
さらに、目立たせたい部分の周りに余白をとれば、他の要素との境界がはっきりとして自然と視線が引き寄せられます。
余白が取れない場合は要素に動きを加えて、静と動の対比をつくりましょう。
テキストを斜めに配置する、テクスチャやパターンを使う、画像に縁取りを加えるなどをすると、メリハリが生まれて伝えたいメッセージが自然と目に留まりやすくなります。
見やすいパンフレットを作るコツ
限られたスペースで情報を効率的に伝える必要があるパンフレットでは、レイアウトが整理されていることが重要です。
ここでは、読みやすく理解しやすいパンフレットを作るコツを紹介します。
色数は増やしすぎない
パンフレットを作る際は、色を3色ほどに絞って使用するのが鉄則です。
多くの色を使用すると一見華やかに見えますが、同時に視覚的なノイズが増えて読み手を疲れさせてしまいます。
そのため、配色は3色に抑えるのが理想的です。
使用する3色はさらに細かく、ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーに分けられます。
ベースカラーは背景などパンフレットの基本となる色で、全体の70%が目安です。
メインカラーはテキストや画像などに使用して印象をつける色で、全体の25%くらいが適切な比率です。
アクセントカラーは強調したい部分に使用する色で、全体の5%程度になるように留めます。
余白を効果的に使う
見やすいパンフレットは、余白を上手く使っています。
文字や画像が配置されていない余白は単なる空白ではなく、デザインの一部として機能します。
適切な余白は重要な情報を自然に際立たせ、読み手の視覚的な負担を軽減します。
余白を入れる場所は、紙面の周囲、見出しとテキストの間や行間、テキストと画像の間、異なるトピックグループの間などがおすすめです。
文字と文字の間に適度な余白を取るとテキストが読みやすくなり、ストレスなく内容理解ができます。
また、各セクションの間に余白を設けることで情報の境目が明確になり、パンフレットの全体像のわかりやすさが向上します。
フォントは見やすさを重視する
パンフレットで使用するフォントはデザインの印象だけで決めずに、読み手の情報理解に役立つものを選びましょう。
装飾が多いフォントや細いフォントはおしゃれに見えますが、視認性が低く小さな文字や長文では読みにくくなります。
そのため、パンフレットに使うフォントはまず、シンプルさや読みやすさを重視しましょう。
おすすめは、オーソドックスなゴシック体や明朝体です。
これらは雑誌やWEBページなどでよく使われているため、親しみやすく読みやすいフォントです。
また、フォントサイズも適切に調整しましょう。
一般的なサイズであるA4の印刷物なら、9ポイントから12ポイントが見やすいでしょう。
情報を入れすぎない
情報を詰め込みすぎないことも、見やすいパンフレットを作成するコツです。
見る部分が多すぎると読み手はどこに注目すべきか分からなくなり、内容を理解する意欲を失ってしまいます。
また、重要なメッセージが埋もれてしまい、伝えたい内容が伝わらないおそれもあります。
パンフレットに載せる情報は、要点を絞って明確に書くことが大切です。
たとえば、商品の特徴やサービスのメリットを伝えるなら、具体的なポイントのみに焦点を当てて余分な説明や細かい情報は控えるのが適切です。
メッセージを絞れば伝えたい情報が相手に届きやすく、読み手にとってわかりやすいパンフレットが完成します。
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